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自身の専攻である英文学・比較文学にとどまらず、美術史・近代日本文学・翻訳についても造詣の深い井村先生が集めた資料に頻繁にでてきた項目を「井
村分類」として選び出したものです。
例えば大正文学の大家たちによって翻訳されたイギリス・アイルランド文学に関する資料からは、ケルト文化が日本文学にどのように影響してきたかを調
べる手がかりになります。夏目漱石が、多くの妖精画を描いたことで有名なラファエル前派から影響をうけた文学を書いていたり、芥川龍之介がノーベル文学賞を受賞したイエイツの詩を訳しているのです。
また井村先生が師事した日夏耿之介氏は、イギリス・アイルランド文学をいち早く日本に紹介したことでも知られています。
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